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サバイバルヘルパー

第2章 島

 途中、いい感じの太くて長い、木の棒を見つけた。


 1メートル20センチほどの、しっかりした棒だ。


 木に当てると、カンカンと音がする。


「これいいな。なんか、マンガで、サルのプロゴルファーが使う、クラブみたいな……よし、これを護身用に持っていこう」


 俊輔は、その棒を右手に持ち、草が多く生い茂った場所で、地面をバンバンと叩きながら進んだ。ヘビ等の危険生物がいないかを確かめるためだ。


「ヘビとか、でかいトカゲなんかもいるかも知れねぇ。婆さん、大丈夫かなぁ?」


 小梅のことを心配しながらも先に進むと、やがて、明るく開ける場所が見えた。


 さらに進むと、下も徐々に砂地になってくる。


「あれ!!」


 見えてきたのは海だった。しかも、砂浜のビーチのすぐ目の前には、ゴツゴツの岩が並ぶ。


「おい、海かよ……なんだよ……」


 俊輔はガックリと肩を落とした。


 森が続くのなら、果実や木の実があるかもしれない。あれば、火を使わなくても食べられると思ったからだ。


「やられたなぁ……バリバリ海だよ」




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