サバイバルヘルパー
第5章 負傷
コンクリートの道は、すぐ下り坂になり、瓦礫や朽ち果てた木材が山のように積まれた廃材置き場にたどり着いた。
「なんだこれ……」
グシャグシャになった錆びた太い針金や、ガラスの破片、割れた板等も捨てられている。
しかも、横に伸びる道の、向こう側にまで続いている。
足を踏み入れようにも、全く安定されておらず、瓦や石のしたになにがあるかもわからない。
先の尖った物が、もし、あるとするならば、足に穴が空いてしまう。
「すげえな……ここに島じゅうの崩れた家の瓦礫が捨てられてんだ……」
大自然の裏側に現れた、潰れた人間社会の姿。
ここは島の温泉街の成れの果てだということを、俊輔は知るよしもなかった。
だが、その下に、小さな港があった。
昔はここに船が止まり、客が温泉宿に足を運んだのだろう。
「この島は栄えた場所だったんだな……」
その様子を想像し、思い描く。
すぐ近くには、海水浴が楽しめるビーチがある。
港に出れば、釣りが楽しめる。
後ろを見れば、山登りも出来る。
都会人の俊輔には、あまり馴染めなかった。
「なんだこれ……」
グシャグシャになった錆びた太い針金や、ガラスの破片、割れた板等も捨てられている。
しかも、横に伸びる道の、向こう側にまで続いている。
足を踏み入れようにも、全く安定されておらず、瓦や石のしたになにがあるかもわからない。
先の尖った物が、もし、あるとするならば、足に穴が空いてしまう。
「すげえな……ここに島じゅうの崩れた家の瓦礫が捨てられてんだ……」
大自然の裏側に現れた、潰れた人間社会の姿。
ここは島の温泉街の成れの果てだということを、俊輔は知るよしもなかった。
だが、その下に、小さな港があった。
昔はここに船が止まり、客が温泉宿に足を運んだのだろう。
「この島は栄えた場所だったんだな……」
その様子を想像し、思い描く。
すぐ近くには、海水浴が楽しめるビーチがある。
港に出れば、釣りが楽しめる。
後ろを見れば、山登りも出来る。
都会人の俊輔には、あまり馴染めなかった。