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サバイバルヘルパー

第5章 負傷

 そんなイノシシと、家畜で飼育され、産まれた時から人間と接してきた豚が交配して出来たイノブタ。


 しかも、島に敵がいないとなると、餌も取り放題。体も大きくなり、怖い存在がいなくなる。


「あれは、イノシシにしてはデカイよな……バッファローが突進してきたかと思ったわ」 


 俊輔はイノシシだと思い込んでいるようだ。


「足元に、子供がいるって反則だろ……なんでイノシシの子は人懐っこいんだ?」


 あっという間の恐怖と衝撃的光景だったが、俊輔には長い時間に感じた。


 野生動物、しかも危険性があるものは、そこにいるだけで、圧がある。


 動物園で見るのと、わけが違う。


 柵がひとつあるのとないのとでは、大きすぎる差がある。


「傘を持ってて正解だったな……あのままだと、ふっとばされてたよ」


 ホッとして力が抜けたのか、開いた傘をもったまま、仰向けに倒れた。


「くっそーっ!! 絶対にあいつ、捕まえて食ってやる。でっかい竹かなんかをぶっ刺して、火の上でクルクル回してやるからなぁーっ!!」


 あれを捕まれれば、しはらく食事には、困らないだろう。


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