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サバイバルヘルパー

第2章 島

 他にもなにか流れて落ちてないだろうか?


 俊輔は砂浜を探す。ゴミなど漂着物の中に、青色の網を見付けた。


「なにかに使えるかも?」と俊輔は網をまとめ、バッグの中に突っ込んだ。


「いてっ!!」


 指になにかが刺さった。


 慌てて手を引っ込め、指を見る。


 ジワッと血がにじむ。


「なんだよ、ハチでもいたか?」


 網を広げて確かめた。


 なにか小さく反射するように、光った。


 よく見ると、それは、釣りに使うルアー等の疑似餌に使用される、三つにわかれた釣り針だった。


「これか……うかつに、なんでもかんでも触るとケガするな……」


 三ツ又の釣り針には糸がついていて、その糸が網にからまっていた。


「これは使えるな。なんか、ちょっとずつだが望みが見えてきた!」


 予想もしなかったアイテムが手に入ったことで、俊輔の心の中に日が昇った。


「ここは、たまに来てみる必要があるな。なにか流れついている可能性あるからなぁ」


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