
サバイバルヘルパー
第7章 食料調達
「はい、俊輔さん」
「あ、やっぱいつもの……ん?」
自分の名前を呼んだ。
「え……婆さん、いま、名前を呼んだ?」
気のせいかもしれないと、聞き返してみた。
「俊輔さんでしょ? 違うの?」
「婆さん……そうっ!! 俊輔だよ。えっ、ノーマル婆さん?」
「なにを言ってるんですか、いつも、一緒じゃありませんか」
普通に戻った時の小梅とは、まともに話したことがない。上品に喋る姿を、今まで想像しなかった。
「婆さん……なんか、俺嬉しいよ。頑張っていこうぜ」
小梅はゆるやかに微笑んで、腕を前に組んで頭を下げた。
「頑張って生きてまいりましょうね」
そう言われて、俊輔はホッとした。
「あ、そうだ! 婆さん、水見つけたんだよ。水、ほれ」
バッグからペットボトルを取り出した。
「とりあえず煮沸してから飲まないといけないから、まだ飲まないように」
「はい」
「それと、問題がひとつあんだよ」
「問題て、なんですか?」
「こいつだ」
俊輔はバッグからウシガエルを出した。
「この前、鶏を捌いてだろ? ウシガエルはどうなん?」
「あ、やっぱいつもの……ん?」
自分の名前を呼んだ。
「え……婆さん、いま、名前を呼んだ?」
気のせいかもしれないと、聞き返してみた。
「俊輔さんでしょ? 違うの?」
「婆さん……そうっ!! 俊輔だよ。えっ、ノーマル婆さん?」
「なにを言ってるんですか、いつも、一緒じゃありませんか」
普通に戻った時の小梅とは、まともに話したことがない。上品に喋る姿を、今まで想像しなかった。
「婆さん……なんか、俺嬉しいよ。頑張っていこうぜ」
小梅はゆるやかに微笑んで、腕を前に組んで頭を下げた。
「頑張って生きてまいりましょうね」
そう言われて、俊輔はホッとした。
「あ、そうだ! 婆さん、水見つけたんだよ。水、ほれ」
バッグからペットボトルを取り出した。
「とりあえず煮沸してから飲まないといけないから、まだ飲まないように」
「はい」
「それと、問題がひとつあんだよ」
「問題て、なんですか?」
「こいつだ」
俊輔はバッグからウシガエルを出した。
「この前、鶏を捌いてだろ? ウシガエルはどうなん?」
