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サバイバルヘルパー

第7章 食料調達

「そういえば、朝、婆さんいなかったな……まさか、流された? 絶対ないな。徘徊癖があるからな……危ないことになってなきゃあいいけど……」


 毎日、小梅を浜において出掛けているが、心の中では気になってしょうがなかった。


 怪我をして倒れてないか?


 海に流されてないか?


 崖から落ちてないか?


 動物に食われてないか?


 余計なものを口に入れてないか?


 テントをこわしてないか?


 マッチをすって火遊びしてないか?


 砂浜にジャンプして、お腹から大の字でドスンと落ちてないか?


 鍋の中にウンコしてないか?


 巨木相手に相撲をとってないか?


 歌えないのに無理してオペラ歌ってないか?


 小さいサイズにたくさん分裂して、森の中で首を『コリコリ』鳴らして振ってないか?


 黄金の二足歩行のロボットと一緒に宇宙を旅してないか?


 阿部寛が水に流され違う世界に行くときタキシード着てテノール歌手になってないか?


 宇宙人とコンタクトとって宇宙船を呼んでないか?


 龍の背中に乗って、でんでん太鼓持ってないか? 


「やっぱ、顔を見てこよう……」


 一度、浜に戻った。


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