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サバイバルヘルパー

第7章 食料調達

 実際には、なんの糞なのかハッキリはしていない。


 だが、足跡が残っているところから判断し、イノシシ(イノブタ)ではないかと結論付けた。


 俊輔はシャベルを使い、土ごと糞を運びだす。そして、穴の周りにまいたあと、真ん中に山芋を置いた。


「出来た。イノシシ専用の落とし穴。これで、あのにっくきイノシシを、思い切り食らってやっからな」


 やっと完成した落とし穴に、ご満悦の笑顔。同時にペタリと座り込んだ。


「これは、うまくいったら最高の食料が手に入る。しばらくもつだろ」


 1頭がかなりの大きさがあったため、捕まえれば当分は困らない。


「さて、少し休憩してから、夕飯を調達しなきゃな」


 俊輔は落とし穴に獲物がかかるのを心待ちにし、浜に戻った。


 日差しは今日も強い。俊輔の体はすっかり焼けて黒くなり、ヒゲも伸び放題だ。


「ずっと山や森を散策してたからな。海の周りを散策するかな」


 俊輔は砂浜を歩いていると、なにやらキラキラと光るものが見えた。


「ん?」


 俊輔は、その光るものがある位置まで向かった。



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