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サバイバルヘルパー

第7章 食料調達

 俊輔は釣竿とかごを持って、海岸沿いの岩場へ、向かった。


 餌はその辺りにいる生き物。


 フナムシもいる。小さな貝。カメノテも餌になる。


「地獄を味わってるけど、ここは楽しいな。釣りできるんだもんな」


 さっそく、周りにいたフナムシを捕まえて針に刺した。


 昔は虫なんて触れなかった。今なら、その気になれば、ゴキブリさえも掴める。


 シュっと針を投げる。


 釣竿といっても、リールはついていない。俗に言う、へら竿である。


 なので、そこまで遠くは飛ばせない。


「魚魚魚〜、魚を〜食べ〜ると、頭頭頭〜、頭〜が〜よく〜なる〜♪(この場合、魚はうおと読み、頭はずと読んで下さい)」


 5分経過。


 10分経過。


 30分経過。


「餌をカメノテにかえよう。もう、フナムシはダメだ」


 岩にくっついているカメノテをむしりとり、殻をわった。


「これで、入れ食いじゃっ!!」


 カメノテの身がついた針を投げる。


「鯛が釣れたらなぁ〜、刺身は……醤油がないからな塩焼きだな……あかん、腹が減ってきた……けど、インスタントラーメン食いたい」



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