
サバイバルヘルパー
第7章 食料調達
かごに、踏むと痛そうな黒い物体が、山盛りにのる。
「これ、すげえな。さっきの魚が釣れてたら海鮮パーティーなのになぁ……でも、探せばなんとかなるもんなんだな。食にはとりあえずはありつけてるんだからな。ありがたいよな」
食べられる事が当たり前の世界と、食べられる事がほぼ試練な世界が、同じ地球上で同じ時間にある。
長い無人島生活の中で食のありがたみ以外に、まだ、酷い環境で過しているわけではない、豊かな自然があることに感謝を覚えた。
「これでも、世の中には食べられない人達もいるんだもんな。そう考えると幸せもんだよ」
俊輔は山盛りに集めていたウニを、ほぼ、半分を海にかえした。
「全部とっちゃいけねえよな。また、子孫増やしてくれねえと……婆さんと俺だけだったら、こんなにも食えねえよ」
俊輔は竿とかごにのったウニを持って、浜に帰った。
大きな鍋に海水を汲み、そこにウニを入れて蓋をした。
「一応、生き物だからな。逃げるかもしれない」
さらに用心深く、蓋の上に石を置いた。
「いま、昼過ぎぐらいかな? 婆さんはいないか?」
「これ、すげえな。さっきの魚が釣れてたら海鮮パーティーなのになぁ……でも、探せばなんとかなるもんなんだな。食にはとりあえずはありつけてるんだからな。ありがたいよな」
食べられる事が当たり前の世界と、食べられる事がほぼ試練な世界が、同じ地球上で同じ時間にある。
長い無人島生活の中で食のありがたみ以外に、まだ、酷い環境で過しているわけではない、豊かな自然があることに感謝を覚えた。
「これでも、世の中には食べられない人達もいるんだもんな。そう考えると幸せもんだよ」
俊輔は山盛りに集めていたウニを、ほぼ、半分を海にかえした。
「全部とっちゃいけねえよな。また、子孫増やしてくれねえと……婆さんと俺だけだったら、こんなにも食えねえよ」
俊輔は竿とかごにのったウニを持って、浜に帰った。
大きな鍋に海水を汲み、そこにウニを入れて蓋をした。
「一応、生き物だからな。逃げるかもしれない」
さらに用心深く、蓋の上に石を置いた。
「いま、昼過ぎぐらいかな? 婆さんはいないか?」
