テキストサイズ

サバイバルヘルパー

第7章 食料調達

 大きめに掘った落とし穴。


 小梅の後ろに、俊輔がはいった。


「婆さん、いいか? 体をグッと持ち上げるから、なるべく自分で這い上がれ」


「腰が痛いのよ」


「痛いって、落ちて負傷してんだろうが。なんで、こんな所まで歩いてくるんだよ……浜で大人しくしてろよ。いいか、持ち上げるからな」


 俊輔は後ろから、小梅の両太ももに腕をまわし、持ち上げる。そのため、スカートがめくりあがる。


「久美子さぁん!! そこ、デリケートゾーン!!」


「婆さんが使う言葉じゃねえだろっ!! いいから、しっかり這い上がれ!!」


 小梅の体が腰の辺りまで、穴から飛び出る。だが、穴の縁に手をのせるだけで這い上がろうとしない。


「痛い痛い! もう、やめて」


「暴れるなっ!! 痛いのはしょうがないだろっ!! ここから出なきゃどうにもならないんだから!!」


 こうなったら、小梅の体を無理矢理に穴の外に押し上げるしかない。


 力まかせに押し上げ、腕を膝にまわし、頭で小梅の尻を持ち上げる。


「ぐぅおおおぉぉ……重い……頸椎にくる……」


 すると頭上から、ほのかな香りが漂ってくる。


 同時に、グニュッとした、柔らかい感触が伝わってくる。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ