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サバイバルヘルパー

第7章 食料調達

「婆さん、ウシガエルを捌くとき、内臓をみんな出してたよな。とりあえず、真似してみるか」


 狭い穴の中、割った腹の中から内臓を引きずり出す。


「グロテスクだな……変な頭痛がしてきた」


 腸と胃袋を取り出し、繋がってる部分を包丁で切る。


 心臓や、肝臓など、ほとんどの内臓を取り出し、用意した、かごにのせた。


「とりあえず、こいつをいったん穴から出すか……」


 内臓を出した分、イノブタの体は軽くなっているだろう。だが、それでも、肉の重さはかなりのものがあった。


「重たっ!! なんキロあんだよ……」


 俊輔は抱え込むように、持ち上げる。


「うわ……なんか臭いな。なんだよ、今日はクサイオンパレードだな」


 臭いのは、腹腔に溜まった血から放たれている。


 よく洗わなければ、その匂いは肉に染み込む。


 全身、豚の血と泥まみれとなった俊輔は、なんとかイノブタを穴の外に出し、自身も外に出た。


「はぁ、はぁ、はぁ、一苦労だな……肉を食べるって、こんだけ苦労する?」


 穴の底を見ると、丸まったシーツが、豚の血と泥を吸って、赤茶色に変色している。


「俺、とんでもないことしてるかな?」




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