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サバイバルヘルパー

第8章 風呂とイノブタクッキング

 中には骨がついたままの、肉もある。


「かなりあるな。とりあえず、出来るところまでやるか。あとは、火にかけて毛を焼いてやれ」


 俊輔は、要領をつかんだのか、次々と皮を剥いでいく。剥ぐと言うより、皮と肉の間を切っていると表現した方がいいだろう。


 早くしないと、肉が痛んでしまう。


 時間との勝負だ。


 せっかく苦労して、一頭のイノブタから、ここまで捌いたのだ。腐らせてはなるものか。


 だが、疲れがきたのか、半分もいかない程度で、手を止めてしまった。


「疲れたなぁ……やっば……日がだいぶ落ちてきたな」


 もう、夕焼けをすぎ、空も紫がかってきた。


「参ったな……とりあえず、火をつけようかな」


 小梅を見た。


 まだ、尻を出して四つん這いになっていた。


「ちょ……婆さん!! いつまでケツ出してんだよっ!!」


「久美子さん、助けて……元にもどらないのよぉ」


「はぁっ!? 腰か……ちょっとまってろ」


 脂のついた手で、小梅の体を支えながら、テントの中に入れる。


「痛いのよぅ……」


「なんか、痛み止めみたいなのを飲んでたろっ!? もうないのか?」



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