サバイバルヘルパー
第8章 風呂とイノブタクッキング
道は知っている。遺体のあった廃屋まで行けば、まずは楽勝だ。
だが、その廃屋に着いたとたん……。
「怖い……ここは進んじゃダメだろ……」
だが、ここを勇気を持って進まなければ、温泉宿に行けない。
「本当は、あそこも行くのは嫌なんだよ……けど、行かなきゃな……せっかくの肉がダメになっちゃうよ」
俊輔は大きく息を吸い、一度止めてから極悪臭トイレの前を、一気に通り過ぎ、月の明かりを頼りに温泉宿まで小走りで向かう。
途中、何度も木の影や、風の物音が、人の姿に見えたり、話し声のように聞こえたりしたが、耳を塞いで「あ〜、あ〜、あ〜」と言いながら進んで行った。
何度も目を細めたり、大きな声で歌を歌ったり、「んっ!? 誰かいるのか? そこにいるのは、わかってんだぞっ!!」と誰もいないのに、言ったりもしていた。
道は知っているものの、宿までの道のりが遠く感じた。
ようやく、たどり着いた廃屋となった温泉宿。
用があるのは、大浴場の脱衣場と厨房だ。
「裏口にまわった方がいいな」
俊輔は、用意したろうそくに火を灯す。
だが、裏口へまわったとたん、足が止まった。
だが、その廃屋に着いたとたん……。
「怖い……ここは進んじゃダメだろ……」
だが、ここを勇気を持って進まなければ、温泉宿に行けない。
「本当は、あそこも行くのは嫌なんだよ……けど、行かなきゃな……せっかくの肉がダメになっちゃうよ」
俊輔は大きく息を吸い、一度止めてから極悪臭トイレの前を、一気に通り過ぎ、月の明かりを頼りに温泉宿まで小走りで向かう。
途中、何度も木の影や、風の物音が、人の姿に見えたり、話し声のように聞こえたりしたが、耳を塞いで「あ〜、あ〜、あ〜」と言いながら進んで行った。
何度も目を細めたり、大きな声で歌を歌ったり、「んっ!? 誰かいるのか? そこにいるのは、わかってんだぞっ!!」と誰もいないのに、言ったりもしていた。
道は知っているものの、宿までの道のりが遠く感じた。
ようやく、たどり着いた廃屋となった温泉宿。
用があるのは、大浴場の脱衣場と厨房だ。
「裏口にまわった方がいいな」
俊輔は、用意したろうそくに火を灯す。
だが、裏口へまわったとたん、足が止まった。