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サバイバルヘルパー

第8章 風呂とイノブタクッキング

 やはり、シャベルを使うと早い。


 深さ30センチの四角い穴が掘れた。


「丸い竹カゴもあったけど、あれをやるなら、この四角い丈夫なやつの方がいいな」


 その、あれをやるために、もうひとつ穴を掘った。


 穴を掘ると、すぐに目の前にある木を探りだした。


 俊輔が見ていたのは、松の木だ。


「これ、いいな。これ使うか」


 木の細い枝を何本か折って集め、下に散らばっている松葉も集めた。


 松葉、木の皮、松ヤニと、松の木から取れるものは、なんでも集めた。

「よし、こんなもんか」」


 集めた松のクズを全部、掘った穴に入れた。


「これで足りるかな?」


 かごを裏返しに置き、底の部分に肉を並べた。


 その上から、もうひとつかごをかぶせ、その周りをシーツで包みこみ、針金を使って固定させた。


「ふぅ〜、これでいけるかな」


 同じ物をもう1つ作ると、それぞれの穴の木クズに火をつけ、シーツで包まれた、肉の入ったかごを穴の上に置いた。


「よし、どうだっ!! うまくいくかな、俺流の燻製。」


 俊輔のあれとは、燻製のことだった。




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