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サバイバルヘルパー

第8章 風呂とイノブタクッキング

 俊輔は、何気にお尻のポケットに手を入れた。


「っ!?」


 なにか、クシャッとするものに手が触れた。


「ん?」


 それは、ビニール袋だった。


「あっ、これ……」


 以前、水が手に入らないころ、植物の葉をその袋で包み、蒸発してたまった水を飲んだことがある。


 その時に使っていた、ビニール袋だ。


「持ってたんだ……」


 俊輔はなにかを閃いた。


「あ……出来るかも」


 俊輔は外に飛び出した。


 燻製の火加減をたしかめながら、ちょうどいい大きさの石を探した。


「どんなもんだろ? あのサイズに合うものって、あるかな?」


 だが、見付かる石は、どれも歪で、なかなか排水溝の口にヒットしない。


「こんだけ石があったら、1個くらいあるだろ!!」


 ふぅ〜っとため息をついて、バッグには、なにかないかと探してみた。


「レバーと心臓……いや、これも普通バッグに入ってないもんだよ……ん?」


 底になにか白いものがある。


 俊輔はその白い物体に、手を伸ばした。


「ん!? おっ……おおぉっ!!」



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