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サバイバルヘルパー

第8章 風呂とイノブタクッキング

「こんなもんか……まあ、栓の代用だから、多少の難点はあるだろうけど、無いよりマシじゃね?」


 そう言い、しばらくお湯が冷めるのを待った。


 手を入れても、そこそこ耐えられる熱さになると、洗面器にためた分を、全部浴槽に入れる。


 何度も同じ工程を、繰り返す。


 浴槽のお湯が冷めてくると、今度は熱い温泉の湯をどんどん浴槽に入れる。


 疲れると、燻製の様子を確かめにいく。


 温泉豚(俊輔命名)も、白くなり、脂も浮いている。


 浴槽の三分の二ほど、お湯がたまった。


 手を入れるとちょっと熱い。


「もう少し冷めたら、いい湯加減になるな……すげぇ、楽しみだなぁ」


 俊輔は厨房に戻った。



 なにか他に必要なものはないか?


 気になっているものがあった。


 ステンレスの台の下に、沢山の薪が積んである。


「薪があるんだよな……ここの厨房って、みんなガスコンロなのに……」 


 ご飯が釜戸炊きかと、探してみるが、そう言ったものは見当たらない。


「いったい、なんの薪なんだろ? 貰っていこうかな」



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