サバイバルヘルパー
第8章 風呂とイノブタクッキング
いつも寝ているのは、木の根元の砂地。
そこに、大きなブルーシートを三角にして屋根と床を作ってるだけ。
久しぶりの風呂と布団の上が心地いいのか、俊輔はウトウトしはじめた。
『ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ』
息遣いのような音が聴こえる。
「っ!!」
俊輔は飛び起きた。
「なんだ……いまの、なんだ!?」
あわてて服を着る。
耳をすまして聞くと、廊下を移動しているようだ。
「なにかいるぞ……」
扉の向こう側に、気配を感じる。
時折、獣のうなり声のような音が、耳に入る。
「間違いなくなにかいる」
護身用の鎌を手に、様子を見る。
「虎とかじゃないだろうな……そんなの出てきたら、確実に負ける。いや、負ける時点で死を意味してるよ」
息を殺し、耳を傾ける。
「いつまでも、ここにいるわけには、いかないな。攻めるか……逃げるか……」
俊輔はゆっくりと扉を、数センチだけ開けた。
その隙間から様子を窺うと……。
『ガヮウッ!! ガヮウッ!! ガヮウッ!!』
「うわぁーーっ!!」
吠えられた。
そこに、大きなブルーシートを三角にして屋根と床を作ってるだけ。
久しぶりの風呂と布団の上が心地いいのか、俊輔はウトウトしはじめた。
『ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ』
息遣いのような音が聴こえる。
「っ!!」
俊輔は飛び起きた。
「なんだ……いまの、なんだ!?」
あわてて服を着る。
耳をすまして聞くと、廊下を移動しているようだ。
「なにかいるぞ……」
扉の向こう側に、気配を感じる。
時折、獣のうなり声のような音が、耳に入る。
「間違いなくなにかいる」
護身用の鎌を手に、様子を見る。
「虎とかじゃないだろうな……そんなの出てきたら、確実に負ける。いや、負ける時点で死を意味してるよ」
息を殺し、耳を傾ける。
「いつまでも、ここにいるわけには、いかないな。攻めるか……逃げるか……」
俊輔はゆっくりと扉を、数センチだけ開けた。
その隙間から様子を窺うと……。
『ガヮウッ!! ガヮウッ!! ガヮウッ!!』
「うわぁーーっ!!」
吠えられた。