
サバイバルヘルパー
第9章 いかだ
小梅は腰をさすりながら海に目を向けた。
「私も、もう年ですからねぇ。いろいろと体にくるものですよ。俊輔さんは、まだ若いじゃありませんか。だから、あなたの足手まといにはなりたくないんですよ。私がこんなだと……やりたいことも自由にできないでしょ?」
「なに言ってんだよ婆さん。せっかく、ここまで生き延びたんじゃねえか。俺が、婆さんをサポートするのは当たり前の話だ。危ないから、出来るだけウロウロしないこと。この島には野犬がいるし、気をつけないと……」
まだ、この島にはなにがいるかわからない。
ひょっとしたら、野犬以上に恐ろしい生物がいないとも限らない。
そんなのが現れたら、俊輔の大暴れ戦法など、まず通じない。
小梅は頭を下げた。
「いつも、ありがとうね。この前、空き家に服を見付けたのよ。生地がまだ丈夫そうだったので、それに着替えてきます」
「そっか……じゃ、どうだ? お風呂があるんだよ。婆さん、入らないか?」
あの温泉宿で俊輔が入った、風呂のことだ。
「まあまあ、それはそれは、よかったらご一緒しましょうか?」
「いやいや、それはさすがにまずいっしょ」
「私も、もう年ですからねぇ。いろいろと体にくるものですよ。俊輔さんは、まだ若いじゃありませんか。だから、あなたの足手まといにはなりたくないんですよ。私がこんなだと……やりたいことも自由にできないでしょ?」
「なに言ってんだよ婆さん。せっかく、ここまで生き延びたんじゃねえか。俺が、婆さんをサポートするのは当たり前の話だ。危ないから、出来るだけウロウロしないこと。この島には野犬がいるし、気をつけないと……」
まだ、この島にはなにがいるかわからない。
ひょっとしたら、野犬以上に恐ろしい生物がいないとも限らない。
そんなのが現れたら、俊輔の大暴れ戦法など、まず通じない。
小梅は頭を下げた。
「いつも、ありがとうね。この前、空き家に服を見付けたのよ。生地がまだ丈夫そうだったので、それに着替えてきます」
「そっか……じゃ、どうだ? お風呂があるんだよ。婆さん、入らないか?」
あの温泉宿で俊輔が入った、風呂のことだ。
「まあまあ、それはそれは、よかったらご一緒しましょうか?」
「いやいや、それはさすがにまずいっしょ」
