
サバイバルヘルパー
第9章 いかだ
その中にプカプカ浮いている、バケツを見付けた。
流れてきたものでは、なさそうだ。
島にあったのが、落ちたのだろう。
俊輔はバケツを取ると、中に海水を入れ、魚を泳がせた。
「ずっと握ってばかりいちゃ、暑いだろ」
だが、この先は岩場らしきものはない。
「ここまでかぁ……なんもないなぁ……」
やわらかくうち上がる波を眺める。
ゴミを同じようにユラユラと動く。
その下には、ブロックも沈んでいる。
「このブロックの下に、なにか隠れてないかなぁ……」
と言って、手で持ち上げる。
「うほっ」
俊輔はブロックを見て驚いた。
ブロックの穴の中になにかがいる。
「ままま、待て待て! はぁ?」
もう一度ブロックの穴を見た。
その物体を、木の棒でつついてみる。
奥へ逃げようとするが、その奥も、ポッカリと開いている。
やがて、それは姿を現した。
「タコだっ!! タコ!!」
頭の部分が、握りこぶしほどのタコだ。
逃がしてはなるかと、鷲掴みにし、バケツの中に入れた。
流れてきたものでは、なさそうだ。
島にあったのが、落ちたのだろう。
俊輔はバケツを取ると、中に海水を入れ、魚を泳がせた。
「ずっと握ってばかりいちゃ、暑いだろ」
だが、この先は岩場らしきものはない。
「ここまでかぁ……なんもないなぁ……」
やわらかくうち上がる波を眺める。
ゴミを同じようにユラユラと動く。
その下には、ブロックも沈んでいる。
「このブロックの下に、なにか隠れてないかなぁ……」
と言って、手で持ち上げる。
「うほっ」
俊輔はブロックを見て驚いた。
ブロックの穴の中になにかがいる。
「ままま、待て待て! はぁ?」
もう一度ブロックの穴を見た。
その物体を、木の棒でつついてみる。
奥へ逃げようとするが、その奥も、ポッカリと開いている。
やがて、それは姿を現した。
「タコだっ!! タコ!!」
頭の部分が、握りこぶしほどのタコだ。
逃がしてはなるかと、鷲掴みにし、バケツの中に入れた。
