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サバイバルヘルパー

第11章 俊輔

 この島にも、廃屋とかあるのだろうか?


 川はないか?


 井戸はないか?


 1つ安らぎを見付けると、次々に欲しいものが浮かぶ。


 とりあえず俺は、少し木陰で休むことにした。


 眠くはなかったが、目を閉じるだけで、心が楽になった。




 どのくらい休んだのかわからないが、少し仮眠をとってたようだ。


 左腕にはまだ力が入らない。


 全身が痛い。


 筋肉痛だけじゃないだろう。


 結構、体を痛め付けてきたからなぁ。


 でも、幾分楽にはなった。


 ちょっと、この森の奥に行ってみるか。


 また、一からのスタートか。


 俺は、森の中を散策した。


 しばらく歩いていると、なにやら、建物の様な場所が見えた。


 それは、今まで見てきた、あの島の廃屋とは、まったく違う。


 かなり、綺麗だ。


 その建物に近付いてみた。


 どうやら、2階建ての住宅のようだ。


 その周りを、木製の柵が囲む。


「驚いた。こんな家があるんだ」


 庭には、2羽ニワトリがいた。


 駄洒落た早口言葉じゃねえか。



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