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サバイバルヘルパー

第12章 ……な再会

「ごめんなさい、水を飲ませてください。一口でいいですから……」


 誰もいないところで、誰に言っているのかもわからず、とりあえず謝った。 


 そして、汲み上げられた水を両手で受けながら飲んだ。一口とはいかず、がぶ飲みだった。


「ぶはっ!! 生き返った!!」


 喉を潤し、力を戻した俊輔はそそくさと庭を出た。


 長居は無用。人がいて、見付かったら大変なことになる。


 おそらく、この島には人がいる。


 そう感じた。



 その家から再び浜に出た。


 まず、海辺を見てみようと考えた。


 海側なら、人がいるかもしれない。


 俊輔は海を眺めながら浜を歩いた。やはり、岩山から離れると、砂もサラサラだ。


 あの岩山は山が海風によって、削られているのだろう。


 あの家は山から少し離れた、森の中にある。


 落石の危険を予想して、建てたと思われる。


「島には島なりのやり方……てか。もう、島に住もうかな」


 心の中では、もう、どうだっていい。なにをやっても無駄。そんな気持ちがぐるぐると渦巻いていた。


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