
サバイバルヘルパー
第13章 新事実
「えっ!! じゃあ、ずっと小梅……いや、小幸婆さんといると思ったら、何度か久美子さんがいたの?」
久美子は大きく頷いた。
「いや、だったら尚更だ。状況わかってんだったら、俺を助けてくれたっていいじゃないか!! 二人でここに住んでるんだろ?」
「理由がありました」
久美子は、俊輔の顔をしっかり見据えた。
「私達は余所者を、この島に入れたくなかったんです。素知らぬ顔をして、開拓を営む業者が入りこんだりするからです」
「俺はただの学生だ! 生きて帰りたいだけなんだよ!!」
「見られてはこまる者を、あなたは見たんです! だから、ここから出すわけにはいかなかったの」
「見られてはこまるもの?」
俊輔は顔をしかめる。
久美子は小幸の顔を見て、軽くため息をついた。
「もう、ここまで話したのだから、隠さず全部話しますね」
俊輔は麦茶を一口飲んだ。
「さっきも言ったように、この島の長は島を売ろうとしたのよ。その考えに賛成して、本土に渡った人がほとんどでした。そして、反対した者は、わずか六人」
「六人……」
久美子は大きく頷いた。
「いや、だったら尚更だ。状況わかってんだったら、俺を助けてくれたっていいじゃないか!! 二人でここに住んでるんだろ?」
「理由がありました」
久美子は、俊輔の顔をしっかり見据えた。
「私達は余所者を、この島に入れたくなかったんです。素知らぬ顔をして、開拓を営む業者が入りこんだりするからです」
「俺はただの学生だ! 生きて帰りたいだけなんだよ!!」
「見られてはこまる者を、あなたは見たんです! だから、ここから出すわけにはいかなかったの」
「見られてはこまるもの?」
俊輔は顔をしかめる。
久美子は小幸の顔を見て、軽くため息をついた。
「もう、ここまで話したのだから、隠さず全部話しますね」
俊輔は麦茶を一口飲んだ。
「さっきも言ったように、この島の長は島を売ろうとしたのよ。その考えに賛成して、本土に渡った人がほとんどでした。そして、反対した者は、わずか六人」
「六人……」
