
サバイバルヘルパー
第13章 新事実
「私達姉妹と、いとこの小梅さん、そして、漁師と農業の三人。でもやはり向こうの方が強かった」
「ちょっと……それって何年前の話?」
「今から紀元前……」
小幸が壊れだした。
「姉はほっといていいから、話を聞いて下さい」
「いいのか?」
放置することにした。
「開拓の話は、今から30数年前ねぇ。でも、私達はこの島で生まれ、この島で育ち、この島で結婚したの。だから、80数年は、ここから出ていません」
「えっ!? じゃあ、旦那さんとか子供さんは?」
「……出ていった。島と私を捨てたの」
「え?」
投げる質問を失敗したと、少し反省した。
「旦那が都会の人だったからね、最初はこの島はいいところだと言って、一緒に暮らしてたんだけど、島にリゾートが出来る話で喜んじゃって、大金を受け取ることにサインしちゃったのよ」
「それで離婚て……じゃ、小幸さんは?」
話ついでに聞いてやろうと、俊輔は思った。
久美子は小幸を見る。小幸は別モードに入り、本物の久美子と、俊輔久美子の二人が同じ場所にいることに、頭の中でビッグバンがおきていた。
「ちょっと……それって何年前の話?」
「今から紀元前……」
小幸が壊れだした。
「姉はほっといていいから、話を聞いて下さい」
「いいのか?」
放置することにした。
「開拓の話は、今から30数年前ねぇ。でも、私達はこの島で生まれ、この島で育ち、この島で結婚したの。だから、80数年は、ここから出ていません」
「えっ!? じゃあ、旦那さんとか子供さんは?」
「……出ていった。島と私を捨てたの」
「え?」
投げる質問を失敗したと、少し反省した。
「旦那が都会の人だったからね、最初はこの島はいいところだと言って、一緒に暮らしてたんだけど、島にリゾートが出来る話で喜んじゃって、大金を受け取ることにサインしちゃったのよ」
「それで離婚て……じゃ、小幸さんは?」
話ついでに聞いてやろうと、俊輔は思った。
久美子は小幸を見る。小幸は別モードに入り、本物の久美子と、俊輔久美子の二人が同じ場所にいることに、頭の中でビッグバンがおきていた。
