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サバイバルヘルパー

第13章 新事実

「もう、これも話すしかないようですね」と久美子が、うつむいて言った。


「あの、この際だから全部聞きますよ。ついでに1つ言っていいですか?」


「なにか?」


「すいません、なんでもいいんで、なにか食べられるものいただけませんか?」




 15分ほどして、久美子は、おにぎりを3つ握って、持って来てくれた。


 まさか、米が来るなんて思ってもみなかった。


 ツヤのある白いご飯に、味付けのりの香りが漂う。


「いただきます!!」


 米の飯なんて、どれくらいぶりだろうか?


 絶妙な塩加減、中にはおかかが入っている。


 夢にまで見た、白い飯に感動すら覚えた。


 俊輔は美味い美味いと、涙を流しながら、あっという間に全部たいらげた。


「俊輔さん、まだなにかお食べになります?」


「いや、これ以上いただくと、バチあたりますよ。ありがとうございます。ご馳走さまでした。では、話を聞きましょう」


 一瞬、喉につまったが、このつまりも、俊輔にとっては快感のひとつだった。


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