
サバイバルヘルパー
第13章 新事実
島にはおおよそ、100人前後の島民が生活していた。
島の長と旅館経営者は兄弟で、島のリゾート化を計画していた。
他の島民は島を離れ、小幸と久美子は、いとこの小梅と漁師達、合わせて六人で島の存続を訴えた。
だが、小幸は旅館の経営者の妻である立場上、反対はしていたが、強くは言えなかった。
反対派とリゾート計画派との板挟みで、心身ともに衰弱していた。
「けど、仲間であり、いとこの小梅が、私達を裏切ったんです」
「小梅ってのは、こっちの婆さんじゃない方で……て、ややこしいなぁ」
「小梅は姉とすごく仲が良かったんです。それに、長の奥さんになってました」
「うわ……ややこしい関係だなぁ……つまり、小幸婆さんは小梅さんの服を着てたから、間違えたと……なんで着る!?」
久美子は一度、下唇を軽く噛んだ。
「服は小梅が作ったものばかりです。和裁と洋裁をしておりました。ですが、小梅は……旦那である長に殺害されました」
「っ!!」
その話は、俊輔にとって衝撃だった。
まさか、この話の流れで、死者が出るなんて、思いもしなかった。
島の長と旅館経営者は兄弟で、島のリゾート化を計画していた。
他の島民は島を離れ、小幸と久美子は、いとこの小梅と漁師達、合わせて六人で島の存続を訴えた。
だが、小幸は旅館の経営者の妻である立場上、反対はしていたが、強くは言えなかった。
反対派とリゾート計画派との板挟みで、心身ともに衰弱していた。
「けど、仲間であり、いとこの小梅が、私達を裏切ったんです」
「小梅ってのは、こっちの婆さんじゃない方で……て、ややこしいなぁ」
「小梅は姉とすごく仲が良かったんです。それに、長の奥さんになってました」
「うわ……ややこしい関係だなぁ……つまり、小幸婆さんは小梅さんの服を着てたから、間違えたと……なんで着る!?」
久美子は一度、下唇を軽く噛んだ。
「服は小梅が作ったものばかりです。和裁と洋裁をしておりました。ですが、小梅は……旦那である長に殺害されました」
「っ!!」
その話は、俊輔にとって衝撃だった。
まさか、この話の流れで、死者が出るなんて、思いもしなかった。
