
サバイバルヘルパー
第13章 新事実
小幸が俊輔に、風呂に行かないかと言われて、行かなかったのはそんな理由があったからだ。
「そう、あなたが見た、その場所で、私は包丁で刺しました。でも、私は自首をする覚悟で姉に、二人を殺害したことを話しました。それからです、姉の精神に異常が見られたのは……」
「それから痴呆が入り出したんですか?」
「あまり、地方には、行ってないですう」と小幸が頭を上げて、急に入り込んできた。
「あの、この婆さん、たまに狙ってボケることありますか?」
「私には区別できませんわ」
「その辺りは、関連する話は?」
「ありません。ですが、姉は私をかばって、自分を塞ぎこんでしまいました。自分がなにも言わなければ、すべてがおさまると……」
「仲間の人は、まだそんな関係なんですか?」
「いま、船で来てくれている人達は、みんな仲間の息子さんです。私達が亡くなったら、島に墓を立ててほしいと言ってます。彼らのお父さんも、一人、この島で眠ってます」
「そうですか……」
俊輔は唇をキュッと結び、沈痛な面持ちで、しばらく考えていた。
「そう、あなたが見た、その場所で、私は包丁で刺しました。でも、私は自首をする覚悟で姉に、二人を殺害したことを話しました。それからです、姉の精神に異常が見られたのは……」
「それから痴呆が入り出したんですか?」
「あまり、地方には、行ってないですう」と小幸が頭を上げて、急に入り込んできた。
「あの、この婆さん、たまに狙ってボケることありますか?」
「私には区別できませんわ」
「その辺りは、関連する話は?」
「ありません。ですが、姉は私をかばって、自分を塞ぎこんでしまいました。自分がなにも言わなければ、すべてがおさまると……」
「仲間の人は、まだそんな関係なんですか?」
「いま、船で来てくれている人達は、みんな仲間の息子さんです。私達が亡くなったら、島に墓を立ててほしいと言ってます。彼らのお父さんも、一人、この島で眠ってます」
「そうですか……」
俊輔は唇をキュッと結び、沈痛な面持ちで、しばらく考えていた。
