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サバイバルヘルパー

第14章 帰ろう

 そして……。


 浜に着いた。


 船は、まだここまでは来ていないが、徐々にこちらに来ているのはわかる。


「どっち側に止まるんだ?」


 どうやら、レアな漂着物が流れ着く浜にむかってくるようだ。


「なんの船だろう?」


 俊輔は止まるであろう位置を予測して、その場所に向かった。


 浜には小幸がいた。


「あ、婆さん!!」


「あら、久美子さん」


「いや、もういいよ。たまに、そうなるんだな。てか、船、船。あれは、物質運んでくるやつじゃないの」と言って、船を指差した。


 小幸はその船を見た瞬間、カッと目を見開いた。


「はあああぁぁ……く、久美子さん、久美子さん」


「それ、どっちに言ってんだよっ!?」


 小幸は小走りで、家の方へ向かっていった。


 俊輔はジッと、その船を見つめ続けていた。


 よくよく見ると、船の側面に何か書いてある。


 俊輔は見易い方向に移る。


「ん〜? なんだ?」





  [海上保安庁]





「海上保安庁!? なんだ? なにがあった?」



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