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サバイバルヘルパー

第14章 帰ろう

 船は、停船し、縄梯子を使って、白い制服に身を包んだ、三人の男性が下りてきた。


 すると、一人の男性が俊輔を見付けて言った。


「どうも、私、海上保安庁の岩山登(いわやまのぼる)と言います」と言って、手帳を見せた。


「はぁ……なんか、山岳救助隊だったらよかった名前ですね」


「どう意見です。ところで……」


 岩山は、もう一人の男性から、あるものを受け取った。


「これを海に流したのは、あなたかな?」


 岩山は一本のペットボトルを差し出した。


「えっ!?」


 俊輔は、よくわかっていない。


 岩山はポケットから1枚の紙を出して広げた。


「これ、あなたが書いたものですか?」


 それは、俊輔が山頂で描いた島の図面と、SOSのメッセージだった。


「あああああっ!! そうですっ!! 僕ですッ!! はあああぁぁ……」


 届いていた。俊輔がペットボトルに入れた、メッセージを書いた紙が、ちゃんと届いていた。


「……て、ことは、あなたが相羽俊輔さん? 漂流されたんですよね。助けにきましたよ」


「はいっ!! はいっ!! そうです、ありがとうございます!!」


 俊輔は顔をグシャグシャにしながら、深々と頭を下げた。



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