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サバイバルヘルパー

第3章 探検

「あっ!!」


 俊輔にはすぐに、気になったことがあった。


「火っ!!」


 まだ燃えているだろうか?


 消えてなければなんとかなる。


 俊輔は立ち上がって、かまどを見に行った。


「あぁっ!!」


 かまどを見てすぐに、俊輔は驚愕した。


 小梅がペットボトルに入った海水を、かまどにぶちまけていた。


「おいっ!! 待てって、ちょっと!」


 急いで止めに入る。


 かまどからはモウモウと白い煙が噴出し、空に消えていく。


 ついさっきまでは、まだ火が残っていたのかもしれない。


「おい……消えたのか……マジで……」


 俊輔は落胆した。


 小梅はニコニコと笑っている。


「大丈夫、私がちゃんと消したから。あやうく、お家が火事になるとこだったの」 


 やられた。予想もしなかった小梅の行動に、ただ、なにも言えず、どこに気持ちをぶつければいいのかがわからなくなる。


「お婆さんは、悪気がない。お婆さんは、悪気がない。お婆さんは、悪気がない……落ち着け、俺、本当に落ち着け、怒るな怒るな……」


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