テキストサイズ

サバイバルヘルパー

第3章 探検

 だが、これは、手に入れたペットボトルの中では容量が大きい。


 これは使えると、さっそく浜に上がり、バッグの中に入れた。


「水が入ってたらよかったんだけどなぁ……麦茶飲みてぇーっ!!」


 バッグを肩にかけ、海水に濡れた下半身に違和感を感じながら歩いた。


 巨大な岩壁が続くが、途中から再び森が顔を出した。


 俊輔は助かったとばかり、森に入る。


 とりあえず、森の中にいれば陽を遮ることができる。カンカン照りを浴びて歩くよりはマシだ。


 涼しい所に移動した瞬間、軽い目眩と頭痛がする。


 一気に汗が吹き出る。


「やべ……これ、熱中症じゃねえか?」


 頭がボォーッとはするが、まだ意識はある。


「昨日からほとんど水飲んでないからなぁ……」


 俊輔はバッグから、ビニール袋を出した。


 この中には、植物から得た水が、少量だが入っている。


 だが、少し薄黄色い。


「これを飲むのかぁ……」


 どうしても躊躇してしまう。


 飲んだら腹を壊しそうだ。腹を壊して下痢をすれば、脱水症状が酷くなる。しかし、飲まなければ死んでしまう。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ