サバイバルヘルパー
第3章 探検
少し濡れた岩肌に頬を当てる。
水気があるのとないのとでは、まったく違う。
ふと、俊輔は思った。
『この水は、どこから湧いているんだ?』
そう思い、足元を見た。
顔をつけた石の下を見る。
「あれ?」
海苔に近いこけが、岩にはえている。
俊輔は岩肌に手を這わせ、下の方まで滑らせていく。
うっすらと茂みになった辺りを、指で優しくなぞってみる。
縦にはいった割れ目に中指を押しあてると、しっとりとした湿り気が感じられた。
「マジか……」
地面を見た。
どうやら、ここからぬかるみが始まっている。
「っ!!」
俊輔は四つん這いになり、こけが生えているところを見た。
ピチャッ……
ピチャッ……
ピチャッ……
水が一滴ずつ、したたり落ちてくる。
「あ……あ……」
俊輔はあわててバッグから、ペットボトルを出した。
『ジジジジッ……バタバタバタバタ』
セミが集団で逃げていった。
「もういいっ!!」
出したのは、先ほど手に入れた2リットルのペットボトル。
水気があるのとないのとでは、まったく違う。
ふと、俊輔は思った。
『この水は、どこから湧いているんだ?』
そう思い、足元を見た。
顔をつけた石の下を見る。
「あれ?」
海苔に近いこけが、岩にはえている。
俊輔は岩肌に手を這わせ、下の方まで滑らせていく。
うっすらと茂みになった辺りを、指で優しくなぞってみる。
縦にはいった割れ目に中指を押しあてると、しっとりとした湿り気が感じられた。
「マジか……」
地面を見た。
どうやら、ここからぬかるみが始まっている。
「っ!!」
俊輔は四つん這いになり、こけが生えているところを見た。
ピチャッ……
ピチャッ……
ピチャッ……
水が一滴ずつ、したたり落ちてくる。
「あ……あ……」
俊輔はあわててバッグから、ペットボトルを出した。
『ジジジジッ……バタバタバタバタ』
セミが集団で逃げていった。
「もういいっ!!」
出したのは、先ほど手に入れた2リットルのペットボトル。