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サバイバルヘルパー

第3章 探検

 それを滴るしずくの真下に置いて、一滴ずつ貯めようと思っていたが、縦の幅がせまいのか、はまらない。


 あと20センチ、穴を掘るにも、掘るものがない。


 俊輔はペットボトルを諦め、水が入っていたビニール袋を下に置いた。


 袋が風で飛ばないように、真ん中にキレイな石を置いた。


 染み込んだ雨水が出ているのだろうか? それとも、この上に川や井戸でもあるのだろうか?


 俊輔はさらに、この坂を上がることにした。


 なんらかの水源があれば水が手に入る。


 だが、予想をしていないものが見付かった。 


 廃屋だった。


 外壁はボロボロに崩れ、入り口には扉が地面に敷かれている状態だった。


「うわぁ……こんな状態じゃ、屋根があっても嫌だなぁ。婆さんも嫌がるだろうなぁ。てか、夜になると間違いなく出てくる」


 中を覗いてみた。かなり荒れ果てており、畳もかなり腐蝕し、植物が生えていた。


「昔は、人がいたんだな。どんな人が住んでたんだろ?」


 薄気味悪かったが、俊輔にとっては都合がよかった。


 なにか、使えるものがあるかもしれない。



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