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サバイバルヘルパー

第3章 探検

「うわ……こわっ!! 夜に来たら絶対に出るって!! 深夜、天井と壁の角に赤外線の暗視カメラセットしたら、薄白くて丸い物体がフワフワ飛んでるのが映るって……」


 恐る恐る、中に入ってみた。


『メキメキ、バリバリ』


 割れた板を踏む音が、さらに恐怖心をあおる。


 壁の隙間や割れた窓ガラスから注ぐ光が、唯一の照明。


 ボロボロに表面が崩れている和箪笥には、白黒の写真が飾られてあった。


 お父さんとお母さん、そして5歳くらいの女の子の三人が、洋服に身を包んで写っている。


「この人達がここに住んでたんだなぁ……て、ことは、この島には、まだ住んでいる人がいるかもしれない。もし、いたら、助かる……」


 ほんの少しだけ希望が見えた。


「とりあえず、ここにあるもので、使えそうなものを借りていくか……」


 俊輔は中を物色しはじめた。


 どれを見ても必要に見えてくる。欲を言うなら、この家そのものを借りたいのだが、それだけは思うだけにしておきたい。


 足元に気をつけながら、ゆっくりと中に入る。


「うっ!!」


 あるものを見付け、俊輔は一瞬、身を引いた。



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