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サバイバルヘルパー

第3章 探検

 それは、仏壇だった。


 かなり、ほこりをかぶり、白い綿のようなものが、からんでいる。


「……クモの巣か」とポツリと言って、その部屋を出ようとした時。


「仏壇!? 待てよ……」とあることに気が付いた。


 俊輔は仏壇の中を調べはじめた。


 糸の切れた数珠。倒れた位牌。線香。ろうそく。マッチ。


「っ!!」


 思わず両手で掴んで、指でなぞる。


「あった……あった……マッチ……火だっ!!」


 約10センチ四方の正方形の箱に入っている。しかも、引き出しにはまだ二箱もある。


「いや、今は1つでいい。ありがたい、本当にありがたい」


 俊輔は仏壇の前に、正座をし、位牌を起こすと、線香に火を灯した。


「このくらいはさせてもらわなきゃな」


 静かに手を合わせると、目を閉じて、頭を下げた。


「勝手に入ってきて申し訳ございません。海の事故にあいまして、生きて流れついたのがこの島でした。すいません、生きていくために、このマッチとろうそく、そして、家にあるもので使えそうなものをお借りします。申し訳ございませんが、お許しねがいます」


「うん、いいですよ〜」


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