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サバイバルヘルパー

第3章 探検

 その戸を開けると、石でできた、大きくて丸い釜のようなものがあった。


「なんだ?」


 よく見ると、所々、5センチ四方のタイルが床にちらばっている。


「これって、風呂か!?」


 これは、薪で火を焚いてお湯を沸かすタイプのお風呂で、板を沈めて入る、言わば五右衛門風呂だった。


「昔はこんなんだったんだな……」


 ふと、水色のタイル張りの壁を見る。


 長い足が何本もある、オオゲジという虫がいた。


「こんなんと一緒に入りたくねえなぁ……」


 だが、お風呂があるということは、それだけの水が必要となる。


「水……どこかにあるはず」


 俊輔は外に出ると、家の周りを探してみた。


 探しているのは……


「ないなぁ……井戸」


 水道が無いのなら井戸があるはず。


 少し下った茂みの中、来た道で見落としてはいないか、とにかくありそうな場所をすべて探した。


「こっちがまだだ」と一ヶ所行ってない方向を探した。


「ないなぁ……」と言いながら、足を進める。


「あれっ!?」


 なにかを見つけた。




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