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サバイバルヘルパー

第3章 探検

 見覚えのある景色。


「えっ!? ここって……」


 そこは、元の砂浜だった。俊輔は戻ってきてしまった。


「こんな近くにあったんだ!? なんだ、俺はただ遠回りしただけだ」


 そうなると、いよいよ井戸を見付けたくなる。


 俊輔は、先程の廃屋まで向かうと、今度は中を調べた。


「そう言えば、婆さんどこいったんだよ……」


 小梅のことも気になる。


 俊輔は思った。トイレを見ているわずかな間にいなくなったため、さほど遠くは行ってないはず。


「さっきの仏壇の声は小梅だったんだ。脅かしやがって……まあ、むこうもセミで驚いたみたいだし、お互い様か」


 言ってる間に、俊輔は台所にいた。石のかまどの上に、少しへこんだ鍋があった。


「いいぞ……鍋があるなぁ。大きいのと小さいのを借りていくか」


 俊輔はもうひとつあるものを探した。


 それは包丁だ。


 万が一、なにか来ても武器になるし、ものを切る時も便利だ。


 だが、どこにもない。


 だが、思いもよらない収穫はあった。


 物置らしきところにも、使えそうなものがあった。必要ならば借りにくればいい。



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