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サバイバルヘルパー

第3章 探検

 水なんて飲まず、ジュースを飲んだりした。


 いま、水が心よりありがたいものだと感じた。


 生きれた。


 命を繋げてくれた。


 だが、忘れていた。


「婆さんの分!! てか、婆さんどこだっ!?」


 水を飲んだおかげで、だいぶ元気が出た。


 もう一度、ペットボトルを水が滴る岩の下に置くと、俊輔は、小梅を探しにいった。


 一緒に生き残りたい。絶対に、島で死なせるものかっ!!


「ばあさーん!! 小梅ばあさーん!!」


 崖から落ちてないだろうか?


 滑って転んで、苦しんでいないだろうか?


 だんだんと不安がつのる。


「婆さん、婆さん、生きててくれよ……どこ行ったんだよっ!!」


 小梅が行きそうな場所。そう考えても、どこに行くのか予想もつかない。


 ここを島だと認識していないかもしれないのだ。


 そうなると、島全体を捜さなきゃならない。


 一度、ベースの砂浜に戻り、荷物を置いて、身軽になった状態で小梅の捜索をはじめた。


 なにか、必要なものはないか?


 小梅の安否を気にするあまり、冷静な考えが出来ない。



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