サバイバルヘルパー
第2章 島
「お婆さん、とにかく、ここを動いちゃダメ。ここから出たら暑いし、まだ、ここは木陰もあって、風も通るから、涼しいよ」
「はい、留守番しておきます」
「あ、よかった、喋ってくれた。ちなみに、僕はおまわりさんじゃないからね。俊輔だから。とりあえず、ここにいてね。この島を見てくるから」
「はい、いってらっしゃい」
小梅は手を振った。
俊輔も、軽く会釈をし、森の中を進んでいった。
赤い文字で「23」と書かれた黄色いTシャツに、ジーンズ。リサイクルショップで買ったスニーカー。それ以外、なんの持ち物もない。すべて、持っていたカバンの中だ。
そのカバンも海に消えた。
手ぶら状態で、ジャングル化した森の中を進む。
「森の中だと、食べ物とか水源があるかもしれないな。あと、凶暴な猛獣が出なけりゃいいけど……」
進むにつれ、地面も砂地から土に変わり、歩きやすくなってくる。だが、もつれあった草や、木の根っこが、時々、足を止める。
「完全な大自然だな……その辺の草で食べれるやつないかなぁ」
「はい、留守番しておきます」
「あ、よかった、喋ってくれた。ちなみに、僕はおまわりさんじゃないからね。俊輔だから。とりあえず、ここにいてね。この島を見てくるから」
「はい、いってらっしゃい」
小梅は手を振った。
俊輔も、軽く会釈をし、森の中を進んでいった。
赤い文字で「23」と書かれた黄色いTシャツに、ジーンズ。リサイクルショップで買ったスニーカー。それ以外、なんの持ち物もない。すべて、持っていたカバンの中だ。
そのカバンも海に消えた。
手ぶら状態で、ジャングル化した森の中を進む。
「森の中だと、食べ物とか水源があるかもしれないな。あと、凶暴な猛獣が出なけりゃいいけど……」
進むにつれ、地面も砂地から土に変わり、歩きやすくなってくる。だが、もつれあった草や、木の根っこが、時々、足を止める。
「完全な大自然だな……その辺の草で食べれるやつないかなぁ」