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sugar-holic

第11章 イベント準備

そのまま、浅野社長からちょっと離れた場所まで連れていかれると

「課長」

倉田くんが、睨むような目で私を見た。

「何で浅野社長を連れて来たんですか!?」

「いけない?」

私の答えに、ハッと小さく息を吐くと

「いくら仲いいかもしれませんけど、社外の人頼りますか!?」

その言い方に、カチンときた。

「そんなの気にするの!?」

私も強気で倉田くんを睨み返した。

「は!?」

「今考えるのは、明日からのイベントがうまくいくかどうか…でしょ!?」

私が言い返すと思ってなかったのか。

意外そうに瞬きを何回か繰り返して、私の顔を凝視している。

「その為に協力してくれるなら、社内も社外も関係ないわ」

本当にそう思っているから。

言い切った私に、倉田くんは

「へぇ…言いますね」

そう言って、ニヤリと笑った。

「高くつかなきゃいいですけど」

…え?

呟かれた言葉に、戸惑いを浮かべてしまう。

「頼んだ以上は、課長が責任持ってくださいね」

さらに不安材料を残して、倉田くんは浅野社長の所に戻っていった。

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