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sugar-holic

第15章 オトコゴコロ

「トマトだって見抜く人、なかなかいませんよ?」

「そう?」

少しだけ嬉しくなって、お酒を飲んでいると

「ところで、おねーさん」

「ん?」

「憂さ晴らし、出来そう?」

え?何で知ってるの?

目を見開いた私に、亮くんは笑いをこぼすと

「あ、やっぱり。当たった?」

「あっ!ひどい!」

誘導尋問だ!

「だってさ、おねーさん、普段1人で飲みに来ないでしょ」

「え…あ、うん」

「家飲み派の人が外に出るって事は、家で飲んでも楽しくないから、でしょ?」

う…見抜かれてる。
 
「彼氏とケンカでもした?」

「彼氏じゃないし!」

勢いで言ってしまって、あ、と口を押さえた。

「彼氏じゃないけど、気になる人?」

気になる人…。

確かに気になる人だよね。

どんな思いであんな事をしたのか、考えても思いつかなくて、ずっと倉田くんの事を思い出してる。

「なのかなぁ…」

「良かったら話聞きますよ?」

亮くんはお皿を拭きながら微笑んだ。

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