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sugar-holic

第16章 まさか…

浅野社長は一緒の女の子に私を紹介した。

「ワールドビレッジの営業課長の松岡さん」

「松岡です」

ペコリと会釈すると、相手は慌てて

「浅野企画の総務の河野です」

と挨拶を返した。

「来月には高橋さんだけどね」

「社長~!!」

照れたように抗議する真由美さんに

「んで、ついでに言えば、俺の姉貴」

亮くんが肩をすくめて言った。

「え?お姉さん!?」

「そ。ロリ顔だから俺の方が兄貴っぽいけど」

「亮!?怒るよ!?」

真由美さんが睨むけど…可愛いから全然怖くない。

くすくす笑っていると、真由美さんも照れ笑いを浮かべた。

「あ、どうぞ。私、もう帰りますから」

自分の席を空けようと、帰り支度をし始めると、浅野社長が

「え?この後何か予定でも?」

「いえ…帰るだけですが…?」

「じゃあ、良かったらもう一杯お付き合いしませんか?」

「え…」

真由美さんを見ると、ニコッと笑って私を見ていて…

「あ…じゃあ、もう少しだけ…」

立ち上がりかけた腰を、再び下ろした。

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