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sugar-holic

第16章 まさか…

亮くんは高橋さんに向かって手を払うようにして

「全くベリーは!油断も隙もない」

「おま…っ!!その呼び方止めろって言ったろ!?」

え!?ベリー?

「いいじゃん。オニイサマなんて柄じゃないし、真由美みたくいつまでも『高橋さん』もおかしくね?」

ニヤニヤ笑う亮くんに、苦虫を噛んだような表情の高橋さん。

そして、亮くんに指摘されて頬を赤くした真由美さん。

何だかんだ言っても、仲がいいんだなぁ。

「ベリーって、どうして?」

亮くんに聞くと、高橋さんを指差して

「この人の名前が『いちご』だから。苺で、ストロベリーで、ベリー」

「だから、言うなって!!」

「しゃーないじゃん。あんた、結婚しても名前で呼ばせないつもり?」

「それは…」

ちらっと真由美さんを窺う。

「いい加減、諦めなって」

「…くそっ!!」

頬杖をしてそっぽを向いた高橋さんに、亮くんは

「あだ名で呼ぶくらいには親密なカンケイになるんだしさ」

そう言って笑いを浮かべた。

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