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sugar-holic

第16章 まさか…

「でもさ、学生の頃なんかに、あだ名で呼ばれなかった?」

「『いっちゃん』くらいかな」

「えー?いじりやすい名前なのに」

不満げな亮くんに、くすっと笑いをこぼすと、高橋さんが私を見て

「そういえばワールドビレッジって…倉田、まだいます?」

急にその名前を出されて、驚きを隠せなかった。

「います…けど?」

顔色が変わってしまったのを取り繕うために笑みを浮かべる。

でも…ひきつってるのが自分でも分かる。

「倉田くんはね、梢さんの部下。で、俺の担当」

浅野さんの説明に、高橋さんが驚きの声をあげる。

「へぇ~。意外に近いところに居たんだ。偶然ってすごいなぁ」

私も驚いてるよ。

まさか…こんな所で、倉田くんの話が出るなんて!!

「高橋くんは倉田くんとどんな関係?」

「あいつ、同級生なんです」

そしてクスリと笑いをこぼすと

「あいつのあだ名は『ゆきちゃん』」

ゆきちゃん!?

「名前…『ゆき』なんて付かないのに?」

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