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sugar-holic

第2章 心機一転

《倉田side》

それにしても。

この人、隙がありすぎだよな。

昨日だって、終電が…なんてこぼしただけで男を部屋に泊まらせちゃうし。

自分はソファーで寝るって、俺にベット提供してさっさと寝ちゃうし。

夜中起きたとき、ソファーで何も掛けず寒そうに丸まってて…

寝具が一つしかないならそう言えばいいのに。

「体、しんどくないですか?」

「しんどい…?あ、二日酔いなら、なってないから大丈夫」

そうじゃなくて…ま、風邪引いてなければいいや。

夜中、手に触れたら思ったより冷たくて、抱き上げてベットに運んで…

降ろした途端、抱きついてきたのはアンタだからな。

しかも『ツヨシ』って誰だよ!?

コーヒーを飲み干して一息つく。

「おかわりいる?」

「いえ、もう結構です」

空になったカップを置く机もない。

こんな部屋に住んで…彼氏、いるわけないだろうに。

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