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sugar-holic

第18章 旧友からの助言《倉田side》

「ごめん。どうだった?」

悪気なく聞くその態度に、何故か苛立ちを感じて

「ミーティング中で無理ですって」

素っ気なく答えた。

元々、浅野社長はスケジュールを埋めたがる人で、空いてる時間も用件を入れて忙しくしている人だ。

約束した時間じゃなきゃ会えないってのは、暗黙の了解みたいになってる。

「そっか」

さほど残念ではなかったのか。

さらっと答えると、口を尖らせて何かを考えて…

「じゃあ、ちょっと行ってみたいところがあるんだけど」

そう言って、俺の様子を窺い出した。

「どこですか?」

「んー、そんな遠い所じゃないみたいだよ?」

みたい?

みたいって何だよ。

その言い方は、アンタも行ったことないって場所って事か?

「別の仕事先ですか?」

この近所にそんな会社、あったっけ?

確かにこの辺はビジネス街で、いくつも商業ビルが建ってはいるけど…

「ううん。そういうのじゃないけど」

は?

じゃあどこに行くって言うんだよ!?

眉を潜めた俺に、目の前の人は笑みを浮かべた。

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