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sugar-holic

第18章 旧友からの助言《倉田side》

この人は。

いつの間に、浅野社長とそんなに親密になったんだろう?

そして、それにこの男が関係してるのか…?

「じゃあ、ご注文はブレンドでいいですか?」

「うん。わたしはそれで」

メニューを即決すると、俺を見て

「倉田くん。何にする?」

「あ、同じもので」

メニューも見ずに答えた。

すると、男が意外そうな表情で俺を見て、呟いた。

「あれ…?ゆきちゃん!?」

何でその名前…?

予想外の名前を呼ばれて、戸惑って男を凝視する。

こいつ、誰だ!?

胸元のネームプレートに、『高橋』と書いてあって…

高橋?高橋…

「もしかして…イチ…?」

「やっぱり!久しぶりだな!!」

笑ったときの目に面影があった。

だけど、お前、あの頃は眼鏡かけてて、坊主で、ヒョロヒョロだったじゃないか!!

「悪い、分からなかった」

正直に言うと、イチもニヤッと笑って

「俺も。梢ちゃんが『倉田』って呼んだから分かった」

「何だよ」

苦笑しながら、心の奥底で引っ掛かるものがあった。

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