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sugar-holic

第19章 俺の女神

意味を図りかねて黙っていると、赤信号で車が停車した。

「浅野社長が一緒だったんですね」

「うん。べ…高橋くんと一緒に来て」

危ない。ベリーって言いそうになっちゃった。

思わずクスッと笑ってしまうと、倉田くんが眉を上げた。

「イチに、浅野社長の彼女だと思われてますよ」

「え」

驚いて倉田くんを見た。

だけど、倉田くんは前を向いたまま、どうってこともない普通の表情を浮かべていて…

「何で!?誤解だよ!?」

焦って、倉田くんに弁明するも

「俺に言われても」

軽くかわされてしまった。

「…それに、浅野社長の家に泊まったんですってね」

そんな事まで聞いたんだ。

「でも、それは…」

いいかけた途端、信号が変わり、車が走り出す。

「だったらそう思われても、仕方ないじゃないんですか?」

バッサリ切り捨てられて、何も言い返せない。

「実際二人ともオトナなんだし、何かあったとしても、何の問題もないでしょ?」

倉田くんの揶揄するような口調に、カッとなった。

「問題あるから!!」

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