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sugar-holic

第19章 俺の女神

強い口調で抗議すると、倉田くんは小さく笑って

「前々から、隙があるって言ったはずですけど?」

「それは…分かってる」

「じゃ、何でついていったんです?」

ついて行ったんじゃなくて、連れていかれた、なんだけど。

でも、そうなった原因は私だもんなぁ。

「…浅野さんは大丈夫だよ」

「は?」

だって、あんなに奥さんを大事に思ってるんだから。

「酔った勢いで襲ったりしないよ。紳士だもん」

そう言って、倉田くんに笑いかけた。

でも。

一瞬、私を見た倉田くんの目は冷たくて…。

「そりゃあ、良かったですね」

感情のこもらない声で告げられた。

「すみませんね。紳士じゃないもんで」

え?

…あ。

自分で地雷を踏んでしまった事に気付き、内心慌てた。

だけど。

当の本人は気にもしない様子でハンドルを握っていて…。

え?気にしてるの、私だけ!?

倉田くんにとっては、たまたまそこに私がいたから…ぐらいなもので、大した意味はないのかもしれない。

そうだよね。セフレが沢山いるみたいだし…

はぁ…。何か疲れた。

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