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sugar-holic

第19章 俺の女神

ため息をついて、手元の資料を見る。

見る目がない…か。

書類を鞄に戻していると、鞄のポケットにのど飴を見つけた。

何の気なしに手にとって、包みを開けていると

「再発したんですか?」

再発?

「何が!?」

「シュガーホリック」

その言葉に、指が止まった。

『砂糖中毒症。イライラすると甘いもの食べたくなって、食べると落ち着くってヤツ』

以前、倉田くんに指摘されたのを思い出す。

…誰のせいだと思ってんの!?

「何か喉がイガイガするの。これ、のど飴だから」

言い訳じみた私の答えに、倉田くんはハッと短く笑った。

…何なのよ!?

内心イライラしつつ、のど飴を口に含む。

その途端、口の中にミルクの甘い味が広がった。

アクセント程度のミントが程よく調和していて、結構気に入ってる。

ふうっと息をつき、少しだけイライラが回復しているのを自覚してしまう。

シュガーホリックか…。本当にそうかも。

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