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sugar-holic

第20章 久し振りだな

扉をノックすると、中から応答があった。

「失礼します」

ミーティングルームに入ると、ただ一人、中にいた人が振り返った。

「え…平谷次長!?」

「ようこそ。ご苦労様」

にこやかに挨拶されて、二の句がつげなくなっていると

「今回、メンバーに入ってないはずですよね?」

後ろから、倉田くんが声をかけた。

「うん、まぁ、そうだったんだけど」

次長は苦笑いに似た笑いを浮かべた。

「担当だった久保田が膵炎で入院しちゃってね」

「え!?久保田くんが!?」

今回一緒に仕事する予定だった久保田くんは、私の1つ下の後輩だ。

本社勤務だった時は、私のチームにいたんだけど、一生懸命仕事に取り組んでくれた、明るい人だった。

一緒に仕事できると思って、楽しみにしてたのに…。

「しばらく復帰できないって事で、俺が関わることになったんだ」

そうか…。それはお気の毒に。

「久保田くんは残念だけど、知った人と仕事できるのは安心できます。ね、倉田くん」

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